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パテスへの想い

支援学校には「あそびの学習」という時間がある。名前だけ聞くとあそび?学習?と思ってしまうが、そこは学校の先生。遊ぶ事の重要性はしっかり理解している。障碍のため、あそびを経験することすら困難な子供たちにあそびを経験させながら、体の動かし方や友達同士のかかわり、生活への意欲なんかを学習させたいと、先生たちは日夜教材を作ったり、新しいあそびを仕掛けたりしている。それはそれでいいんだけど…、なんとなく違和感がある。

あそびなのにはじめと終わりの挨拶がある。あそびなのにあそび方が決められている。あそびなのに順番守らないといけない。あそびなのにいろいろやらされることがある。あらためて思う。「あそびって、なに?」
自分の子供の頃、思春期の頃のあそびをを思い出してみると

「ヤマモモの実を取ろうとして納屋の屋根に登って、屋根踏み抜いて落ちたっけ。どっかの親父にぼこぼこにされたなあ。」

「肥溜め踏み抜いて頭まで浸かったっけ。その後だれも一緒に遊んでくんなくなったよなあ。」
「牛の放牧場に忍び込んで、牛に見つかって追いかけられたっけ。逃げる途中で崖から落ちたらそこまでは追ってこなかったけど。」
「石をぶつけ合ってあそんでて、同級のこうちゃんの頭に石が当たってたくさん血が出たっけ。こうちゃん泣い帰ったけど、そのあとどうしたんだったけなあ~。」
「盗んだ原付で田んぼに落ちて泥だらけになったっけなあ。」
「ふざけて電車の窓から友達のかばん外に捨てたら、そいつとその後けんかになったっけ。かばんはどうなったんだっけ?」
「部活の帰りに梨畑に潜入して梨をたくさん盗んだっけ。その後フェンスが出来て入れなくなっちゃったけど。」

など、楽しい思い出がよみがえってくる。

「あそび学習」?あんなのあそびじゃない。あそびってのはガキ大将が率先して悪さして、そのあと子分がおんなじことしてつかまってぼこぼこにされるから面白いのに、「ともだちなかよく」「順番を守って」「姿勢をよくして」やったってなんにも面白くない!と、正直思う。いい子で小学校を卒業し、成績優秀で中高を過ごし、大学ではゼミで鍛えられた、遊んだ事のない大人に本当のあそびなんか教えられるわけがないのだ!

とはいうものの、現代は本当のあそびを経験することはとても難しい時代なのかもしれない。骨折までは怪我じゃなかった頃とくらべ、転んで膝小僧擦りむいただけで管理者の責任を問われる今となっては、ガキ大将の出現を期待すること自体無理なのかも…とあきらめかけていたとき、PATESS設立の知らせが届きました。

まさにこれこそが今の時代が必要としているガキ大将の出現です。私自身がどんな形でPATESSにお役に立てるかはわかりません。しかし、いつかPATESSのガキ大将として、こどもたちに「やっちゃいけないこと」「でも、やったいらきっとおもしろいこと」をたくさん伝え、こどもたちといたずら三昧の日々がおくれる事を今から夢見ています。(迷惑ですか?)

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略歴

1962年 静岡県浜松市に生まれる。小学4年で沼津市に転校、あまりの常識の違いにカルチャーショックを受ける。近所のガキ大将に師事しショックから立ち直る。その後の人生で人並みに悪さを体験し、現在に至る。

所属

静岡県立中央特別支援学校(2013年4月現在)

好きなこと

・機械いじり
 バイクや車の修理を自分でするが、その後更に修理が必要になる事も多い。

・電子工作
 支援学校の教材を作ることもあるが、「スイッチひとつで人を突っつくディバイス」「近くの人にボールをぶつける投擲機」を開発するため、職場では迷惑なマッドサイエンティスト的な地位を確立している。

・料理
 濃い、くどい、体に悪いと、三拍子そろった料理を提供するため、カミサンには評判が悪い。しかし、子供たちの舌はひそかに私の料理の味に毒されている事をカミサンは知らない。98円の冷凍塩さばを使ったサバ燻は絶品。